宮古島初!?舌下免疫療法でアレルギーの根本治療を初めた話

 今回は、長年私を苦しめてきた「アレルギーと鼻づまり」について、ついに根本治療に乗り出したのでその体験記を書いておきます。

結論から言うと、「沖縄の宮古島に住みながら、自分から医師に提案して舌下免疫療法(アレルギーの根治療法)をスタートした」というお話です。

「スギがない島にいるのに、なんで今さら?」と思われるかもしれないので、事の経緯と科学的なアプローチについてまとめておきます。

1. 私の「壊れた鼻」のスペックと血液検査の結果

まず、私の元々の鼻スペックがこちら。

  • 物理的エラー: 鼻中隔湾曲症(左の鼻腔がめちゃくちゃ狭い)

  • 免疫のエラー: 猫、ダニ、ハウスダスト、スギ、ヒノキなどに反応するマルチアレルギー体質

今回、舌下免疫療法を始めるにあたって事前チェックとして血液検査を行ったんですが、その結果を共有しておきます。

アレルギー検査の「クラス(0〜6)」とは?

アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)では、反応の強さが「クラス0〜6」の7段階で評価されます。

  • クラス0(陰性): 反応なし

  • クラス1(疑似陽性): ごくわずかに反応あり(症状が出ないことも多い)

  • クラス2〜6(陽性): 数字が上がるほど抗体量が多く、アレルギー症状を引き起こすリスクや強さが増す

私の実測値

で、私の検査結果がこちらです。

  • スギ:クラス4(かなり強い陽性)

  • ヒノキ・ダニ・ハウスダスト:クラス3(明確な陽性)

  • イヌ:クラス2(陽性)

しっかり症状が出るレベルで陽性反応が並んでいました。ちなみに「イヌ(クラス2)」についてですが、実際に犬を飼っている家庭の場合、日常的にアレルゲンに曝露され続けるため、この抗体数値(クラス)が上昇しやすい傾向があります。

要するに「構造的に通りにくい鼻」に「アレルギーによる粘膜の炎症」がダブルで押し寄せていたわけです。

その結果、春先や旅行先(ダニ・ハウスダスト環境)で鼻が完全閉塞。単に息が苦しいだけでなく、脳に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」で集中力が激減し、睡眠の質は崩壊、さらには目のかゆみや皮膚の乾燥・炎症までセットでついてくるという、なかなかハードな状態でした。

2. 宮古島移住で環境最適化……からの「根本治療」

で、現在は沖縄の宮古島に暮らしているんですが、これが大正解。 宮古島にはスギが存在しないため、以前に比べて春先の地獄のようなストレスからは解放されました。

「じゃあもうアレルギー対策はいらないのでは?」とも思えますが、問題は「ダニやハウスダストはどこにでもある」ということ。そして、たまに島外へ出たときに相変わらず鼻が死ぬことです。

そこで「環境が整っていて体調が良い今のうちに、アレルギーそのものを根本から潰しておこう」と思い立ちました。

3. 手術(物理)か、アレルギー治療(根本)か?

最初に検討したのは、曲がった骨を削る「鼻中隔湾曲症の手術」です。

調べたところ、一般的な手術(内視鏡下鼻中隔矯正術)は内視鏡で曲がった骨や軟骨を一部切り取るというもの。外から傷は見えませんが、術後1週間〜10日ほど鼻の中に止血用スポンジを詰めっぱなしにする必要があり、粘膜の腫れや出血など、それなりのダウンタイム(回復期間)が発生します。

いろいろと考えを巡らせた結果、「いきなり骨を切る前に、まずはアレルギーの治療からやってみよう」という結論に至りました。

そこで島内で一番大きな宮古病院を受診し、こちらから「アレルギーの治療(舌下免疫療法)をやってみたいです」と医師に提案。

先生も「現状、鼻づまりで夜全く眠れないというほどでなければ、まずはアレルギー症状を抑える治療から始めるのが良いですね」と納得してくださり、治療方針が決まりました。

4. 宮古島で「舌下免疫療法(SLIT)」を始める

というわけで選んだのが、アレルゲンを体内に微量ずつ取り入れて慣らしていく「舌下免疫療法(SLIT)」です。

使用するお薬は、ダニ治療用の「ミティキュア」と、スギ花粉治療用の「シダキュア」の2つ。どちらも舌の下に置くとサッと数秒で溶ける特殊な錠剤です。

医師いわく「宮古島で舌下免疫療法をやる人は初めてかもしれない」とのこと。謎のパイオニア枠に入りました(笑)。

業界の裏事情:シダキュアの出荷制限

ちなみに現在、スギ花粉症用の「シダキュア」は需要の急増に伴いメーカー側で全国的な出荷制限がかかっています(新規で治療を始める人の分の薬が全国的に不足している状態)。

私は「ミティキュア」と「シダキュア」の両方を治療する予定ですが、同時に始めると副反応のリスクが高まるため、まずは1ヶ月時期をずらして通年性アレルゲンである「ミティキュア(ダニ)」からスタートすることになりました。

【初回の注意点】アナフィラキシー対策と副作用

舌下免疫療法は自宅で毎日服用する手軽な治療ですが、「最初の1回目」だけは必ず病院内で投与しなければなりません。

投与初期(特に開始から数週間〜1ヶ月程度)は、以下のような局所的なアレルギー反応が起きやすいためです。

  • 口腔内の症状: 舌の下や口の中の腫れ、かゆみ、イガイガ感・違和感

  • 全身・その他の症状: 喉の不快感、耳のかゆみ、くしゃみ・鼻水、全身の体調不良感

また、ごく稀に発生するアナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)に対応するため、初回の流れは以下のようになります。

  1. 診察日に処方箋をもらう

  2. 別日に薬局で受け取ったお薬(ミティキュア)を持って宮古病院へ

  3. 院内で舌下に薬を投入(1分間保持して飲み込む)

  4. 待合室で30分間じっと待機して経過観察

結果、私自身は大きな副反応もなく、無事に初回をクリアできました。

※口の中に傷がある時・歯の治療中の注意点

ひとつ重要な注意点として、「歯の治療(抜歯や歯周病治療など)をしている時や口内に傷・口内炎がある時は、必ず医師へ相談が必要」というルールがあります。

口の中に傷があると、そこからアレルゲン成分が血液中に直接侵入し、通常よりも過剰なアレルギー反応や全身症状(アナフィラキシーなど)を引き起こすリスクが高まるためです。歯科治療を受ける際は、処方医と歯科医の双方に伝える必要があります。

まとめ:3〜5年の長丁場実験スタート

舌下免疫療法は、溶けやすい錠剤を「3年〜5年間、毎日欠かさず飲み続ける」という、なかなかの根気を求められる長期バイオハックです。

とはいえ、70〜80%の人に有効で、アレルギーを「根本から治す」可能性がある数少ない治療法。宮古島というストレスの少ない環境をフル活用して、じっくり自分の体で実験を続けてみようと思います。

また経過に変化があったらブログでレポートしますね。ではまた!