ペットと飛行機に乗る時に心得ておくこと

私、チワワを飼っております。ロングコートの5歳で、生後2か月から一緒にいる愛犬なんですが、愛知県から宮古島への飛行機移動がドッキドキでした。今回は愛犬と宮古島への移住や観光を考えている方に向けて、飛行機の選び方や無事にフライトを終えるためにできることを書いてみます。

移動手段は飛行機3社のみ

移住の検討段階の時、引っ越しは船便だから一週間くらい掛かりそうだし、時間もあるから愛犬の事を考えてフェリーで島に行こっかなーくらいに考えておりました。しかし、船は荷物や車の輸送だけで、客船はないことを知り驚愕。

自ずと移動手段は空路になったわけですが、じゃあSNSで見たことのある客室に犬を連れていける飛行機がいい!と思って調べてみるとこれまた驚愕。海外の航空会社だといくつかあるみたいですが、日本ではスターフライヤーがペットの同伴サービスをやってる国内で唯一の会社らしい。

スターフライヤー公式(機内同伴サービス) https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet/

ただ、対象路線は羽田から北九州、福岡、関西、山口宇部、名古屋などの主要路線だけで、残念ながら宮古島や下地島への路線はなく、那覇便もありません。機内に一緒に連れて行くのは諦めざるを得ませんでした。

結果として、宮古島へ犬を連れて行けるのは次の3社に絞られました。これら以外のジェットスターやピーチなどのLCCは、補助犬を除いてペットの預かりも持ち込みも全面NG。

  • JAL
    貨物室預かりで料金は一律6,600円。ただ、本州からの直行便は特定の時期しか運航していないので、基本は那覇経由の乗り継ぎになります。また、ブルドッグとフレンチ・ブルドッグは通年預かり不可です。
    JAL公式 FAQ(ペットを預ける場合の料金と重さ) https://faq-jp.jal.co.jp/ja/s/article/jdsp000000R0000000015457dom

  • ANA
    貨物室預かりで料金は本州から宮古が6,600円、那覇から宮古などの沖縄県内間なら4,400円です。こちらは本州からの直行便を通年運航しています。私は今回、このANAの直行便を利用しました。
    ANA公式(ペットをお連れのお客様) https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/reservation/support/domestic/pets/

  • スカイマーク
    下地島便の貨物室預かりで料金は一律5,000円。機内サービスはないけど座席の広さは大手2社と遜色ない感じのMCC(ミドル・コスト・キャリア)なのでこちらを選ぶのもアリ。ANAやJALは宮古空港に発着するのに対してこちらは下地島空港になるんですが、車で15分も走れば宮古島の中心街に来れるのでそんなに気にしなくてもいいかも。

鼻ペチャさんは要注意!

飛行機で移動する際、犬は貨物室のペット専用スペースに預けられます。空調は効いているものの、マズルが短い短頭種は熱中症や呼吸困難のリスクが跳ね上がります。そのため、夏場の搭乗が厳しく制限されております。

特にANAでは、毎年5月1日から10月31日の夏季期間、次の13犬種の預かりを完全に中止しています。

  • ブルドッグ

  • フレンチ・ブルドッグ

  • ボクサー

  • シーズー

  • ボストン・テリア

  • ブル・テリア

  • キングチャールズ・スパニエル

  • チベタン・スパニエル

  • ブリュッセル・グリフォン

  • チャウチャウ

  • パグ

  • チン

  • ペキニーズ

ミニチュアサイズも同様に対象です。宮古島は5月に入ると完全に夏を迎え、10月まで猛暑が続きます。夏に引っ越しや旅行を計画していたら飛行機に乗せられなかったという最悪の事態を防ぐため、愛犬の種類と時期は必ず前もって計算しておく必要があります。

飛行機輸送の懸念点と事前の対策

ペットを飛行機に乗せる前に、きちんとそのリスクは把握しておくことが肝心です。そのうえで、できる対策はすべてやっておけば幾分か安心できるはず。

まず、離陸時に高度が上がると機内の気圧が下がるため、人間が耳鳴りを感じるように犬も耳への違和感を覚えます。でも、犬には理由が分からないためパニックを起こしやすいのです。また、エアコンは稼働しているものの、離着陸時の滑走路上など、一時的に温度が急激に変化するタイミングがあります。海外の研究をみてても、飛行機輸送のストレスが犬の筋肉細胞に軽微なダメージを与えることが報告されているほどです。

さらに、暗く狭い貨物室で聞いたことのない轟音と振動の中に一人きりで過ごすため、精神的なストレスも相当なものです。これがトラウマとなり、一時的な食欲不振や胃腸炎、飼い主への分離不安が強まるケースもあります。

対策として、普段からクレートトレーニングを徹底しておくことが最大の防御になります。また、航空会社によっては飼い主の匂いがついた服をクレートに入れる許可が出ますが、これはやめたほうがいいかもしれません。過度なストレスがかかった犬は、普段はしないような誤飲を起こす危険性がありますので、服を噛みちぎって喉に詰まらせるリスクを避けるため、クレート内はシンプルにしておくのが安全です。

実際のフライトの流れ

ここからは、私が実際にセントレアからANAを利用し、宮古島へ移動した際の一部始終をお伝えしますね。

  • 前日:空港近くのペット可ホテルに前乗りしました。移動当日のバタバタによるストレスを最小限に抑えるため、心身ともに余裕を持たせる作戦です。

  • 当日朝:機内で排泄をして汚れてしまうのを防ぐため、出発前に外できちんとトイレを済ませてから空港に向かいました。

  • 空港到着:少し早めに着いたので、まずは自分たちの大きな荷物だけを先に預けました。この段階ではまだ犬は預けず、ギリギリまで一緒に過ごすことができます。

  • 出発30分前:いよいよ愛犬の預け入れです。ANAが用意してくれたレンタルクレートに移します。持参した給水機がレンタルクレートの網目にうまくハマらなかったのですが、スタッフの方がすぐに代わりの給水機を貸してくれました。ちなみに、夏場はケージ内に入れるための保冷剤を航空会社側で用意してくれます。

  • 検査と別れ:ペットも荷物と同じように、クレートに入った状態でX線検査を受け、そのまま奥の運搬ルートへと進んでいきます。見送る際、愛犬が不安そうに、悲しそうにクーンと鳴いていて、飼い主としてめちゃくちゃ心が痛くなりました。

  • フライト:セントレアからのフライト時間は2時間30分でしたが、当日は気流の関係で15分ディレイ。しかも、上空の乱気流のせいで軽いジェットコースターくらい飛行機が激しく揺れました。

  • 宮古空港に到着:荷物のターンテーブルの前にペットを受け渡しする場所があって、そこでようやく再会。時間感覚としては、飛行機を降りてターンテーブルで自分の荷物を取ったらちょうどペットも受け取れた、ってくらいの早さです。

  • 再会の瞬間:クレートから出した瞬間、愛犬は尻尾がちぎれて取れるんじゃないかってくらい激しく振って大興奮。心配していた嘔吐や、お漏らしをした様子は一切ありませんでした。あんなに激しく揺れたのに、犬は意外とケロッとしていて本当に安心。

  • 動物病院に直行:念のため予約していた動物病院へ。診察の結果はまったく問題なし。その後も体調が崩れることも、うんちがゆるくなることもありませんでした。心配な方は、私のように飛行機が着いたらそのまま動物病院に駆け込めるよう、事前に予約をしておくといいかも。

知っといて損なしなお犬様情報

宮古島は賃貸物件自体が非常に不足していて、ペット可の物件となると絶望的に少ないって話をこないだ書きましたが、それ以外にも強烈な潮風による塩害や、夏の殺人級の直射日光、本州の比ではない台風の手強さがあるため、室内で飼うしか選択肢はありません。5月から10月は24時間エアコンつけっぱなしになるので、電気代の覚悟も必要です。

また、年中暖かい宮古島では冬でも蚊が活動しているため、本州とは違って年中フィラリアの薬を切り替えなしで飲み続ける必要があるらしい。

そしてなにより島内のペット関連施設は本当に少ない。 単独で営業しているトリミングサロンは島内に1つだけで、動物病院の中に併設されているのを含めても2つのみ。ペットホテルも島内に1つだけと言っていい状態なので、本州への急な冠婚葬祭などの際に預け先を確保するのが大変そう。レンタカーもペット同乗OKの車はめちゃ少ないので早めの予約が必須です。

でもペットといっしょに泊まれるホテルはいくつか選択肢があって、私が利用したのは、ホテルローカルベースです。

ここは素泊まり一泊税込25,486円で、ペットも一緒にベッドで寝ることができます。内装もすごくきれいですし、テレビなどの家電も最新機器が揃っていて居心地がいい感じでオススメ。

おわり

あの時、飛行機の貨物室へ向かう悲しげな姿だった我が家の愛犬も、今や元気にビーチを走り回っとります。ネットでは不安を煽られる情報もたくさん出てきますが、普段からの体調管理とクレート練習、スケジュールに余裕を持って慎重に検討していただければと存じます。