さて、ネットやSNSを見てると、フェイクニュースや本文を誇張しきった釣りタイトルで溢れてると思います。相手を騙して利益を得てやろうって人も未だイますし、それでなくともあれ?私の思ってた感じと違った。って経験は誰しもあるはず。こんな事を見聞きするたびに、人のことを信じられなくなったり、皆自分を出し抜こうとしているんじゃないか、と不安になって慎重に情報の真偽を確認するようにしている人もいるんでないでしょうか。
このような、他者や情報に対して信頼できるかを確認したい!と感じる欲求が今回のテーマです。
「疑い」は生存本能だが現代では不都合も
このような本能は専門的に「裏切り者検知(Cheater Detection)」と呼ばれています。人類は数100万年も前からコミュニティを形成し、助け合って生きてきました。武器を作って狩りに出たり、きのみを集めて子守をシたり、そういった役割分担によって比較的小さな体の人類は繁栄をすることが出来たわけですが、そんな中人を騙して自分は、楽をしようとするやつは現れます。世の常ですね。
仲間を騙して食料を奪ったり、パートナーを寝取られたり、外部からのスパイによる部族の内部破壊を企むやつに対処するためには、相手が信用できるか?この情報はフェイクではないか?に対して常にアンテナをはる必要があったのです。これは自分や家族を死から守るために最重要だったんですね。
しかし、生きながらえるために不可欠だったこの本能は、現代ではミスマッチを起こしています。というのも、人類は数100万年をかけて原始の時代に適応するために進化してきたわけですが、この長い進化の歴史の中で農耕を初め、文明が発達したのはここ1-2万年の話。そのため遺伝子は現代の環境に適応する間もなく、原始の時代のままのシステムでやりくりしていかなければならない羽目になったのです。文明の発展が早すぎて進化が追いついてないんですね。
そのためこの信頼に足るデータがほしい!という本能も、現代では以下のような形で不都合に働いてしまうことがあります。
① 過剰な人間不信
原始の時代、人は数十人から多くても150人程度のユニットで生活をシており、みんな顔なじみって感じだったみたい。この中で抜け駆けをシたやつは村八分にされ、それはつまりこの時代では死を意味するのでめちゃくちゃリスクが高い行為なんですね。そのため外部のコミュニティにだけアンテナを貼ればよかったことになります。
しかし現代では趣味ごとにコミュニティがあったり、転職をしたら新しい人間関係が始まるし、プロジェクトごとにメンバーが変わることもあるし、電車で知らない人と密着することもある。さらには誰でも情報発信ができるようになった昨今ですので、真偽不明の情報が大量に頭に流れ込んでくることになります。
つまり、警報装置が常に作動しているような感じになってしまっているので、気疲れしている人も多いのではないのでしょうか。コレについては不安を煽るようなニュースやSNSからは距離を置いて、他人に対しては信頼度を段階的にジャッジしていくことが対策になります。。信頼できるか出来ないかの2択で相手をラベル付けしてしまうと少しでも不穏な行動をシただけで他人を信頼できなくなるので、Aさんは仕事に誠実だし言ってることの説得力もあるけど少し時間にルーズだから信頼度は70%かな、みたいな感じ。
2.選択麻痺
そしてもう一つのバグが情報過多による選択麻痺です。なにか欲しいものがあった時、いろんなメーカーから出ている製品を見比べているうちにどれがいいのかわからなくなって意思決定を諦めた経験はないでしょうか。これが選択麻痺という状況で、人は選択肢が多すぎると考えるのを諦めてしまうのです。
原始時代の目的ははっきりとしていて、生きる!生殖回数を増やす!の2点だったので、このようなバグは起きようがありませんでした。獣に襲われれば戦うか逃げるかの2択だし、食料が足りなければ狩りに出るしかなかったですもんね。なので、現代の選択肢の多さに迷ったときは、自分がどんな価値観を持っているのか?何を目的としているのか?をはっきりさせとくと良さげ。自分は好奇心を大事にしていてそれを満たしてくれる商品を求めている!と決めていれば選択肢は絞られるはず。
信頼されるにはどうすればいいの?
ということで、AIが発達したような現代でも原始のシステムでやりくりしなければイケない我々ですが、デジタル社会の現代になってますます大事になってきているのが、信頼される人間であるかということ。どうゆうことかと言うと、地方から大都市へと人口が流入し、ネットがまだなかった近代社会では、粗悪な商品を売りつけても拠点を変えればよかったし、身元を偽って人を騙しても逃げ切ることが可能でした。しかしネットやSNSの普及により、人を騙す個人や団体は一瞬で白日の下に晒され、社会的に一発退場させられることになったために、個人も企業も誠実さが求められるようになってきているということです。
つまり、信頼を積むことこそが生存確率を高める最もコスパのいい方法なのです。
人は信頼できるものを好むし、その重要性は現代でより増していることがわかったところで、今度は相手に信頼されるにはどうしたらいいのか?の具体的な方法を見てみましょう。相手の警戒システムを合法的にパスできる人が選ばれるので、ビジネスでもコミュニケーションでもやっておきたいやーつ。
ステップ1.自己開示!
まず、私は怪しいものではないですよというのを証明するために自分の情報を真っ先に開示することが重要です。データもなしに信頼しろ!ってのは無理な話なのでわかりやすいと思いますが、顔や名前を出すのはもちろん、趣味や価値観などを伝えることを試みましょう。
コレはビジネスでもプライベートでも同じ話で、スーパーで売られている野菜に農家さんの顔写真がついていたりするだけでなんか安心するのもコレ。ビジネスでのやり取りならメールだけで完結するのではなく初回はビデオ通話で会話をシたほうがいいだろうし、マッチングアプリでは正直に顔写真をアイコンにするのが良さげ。
ステップ2.伝統と認定を提示!
第三者からのお墨付きや推薦、長年続いていることを示すデータがあればなおよし。し。TOEICや資格証明書、トクホマーク、有名人の〇〇も使ってる!医師も愛用、100年続く伝統の製法、みたいな感じ。これはコミュニケーションの中に放り込むといやらしくなっちゃうので、プロフィールにちょこっと書くくらいがいいかも。
さらにこの手法は社会が不景気やパンデミックなどで先行きが見えない状況になるとより力を増すらしい。株から金に資金が流れるように、みんな地に足ついた感覚が欲しくなるんだろうな。
ステップ3.一貫性を示す
ここからはコミュニケーションの中で自分の信頼度を証明していくフェーズ。言ってることとやっていることの整合性が取れてて、強い信念を感じることがあり、目標に向かってまっしぐらな姿を態度で示していく必要があります。コレは一朝一夕にはイカないので、まずは上述したように、自分の価値観を掘ってみるのがいいかも。
さらに一貫性をアピールするには、身だしなみが清潔で、ルールを守り、嘘はつかないみたいなのも重要です。特に重要なのは3つ目の嘘をついていないかどうか。これは口からでまかせを言うことだけではなく、自分の内面の感情と外に出ている感情にズレがないか?というのも肝心で、本当は悲しいのに笑って誤魔化したり、いらっときたのに澄ましたふりをシてみたりするのも自己の一貫性のナサとして信頼性を下げてしまいます。でもこれはムカついたらブチギレろ!という意味ではなく、正しい感情コントロールが出来た安定した情緒を持ったうえで、ネガティブな感情も隠さず表に少し出す、くらいが好ましいので難しいところ。健全な環境で育った人は自然とコレが出来てるけど、僕みたいに感情を表に出すのが恥ずかしいって育っちゃった人には難しい話。
まとめ
今回は現代で重要性の増す信頼について見てみました。情報過多だし初対面の人とプロジェクトを進めなくてはならない時代なので、、本能のバグによる生きづらさも多少あると思いますが、幸いにも誠実な人、商品・サービスが生き残るいい時代なので、相手に信頼されるにはどうしたらいいか?を常に念頭に置いていただければビジネスも人間関係もうまくいくのかなーっておもったりしました。
人の本能はまだまだあるのでまた今度おなしゃす~